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第49回癌治療学会学術集会を終えて-① [癌・肺がん]

10月31日(月)[晴れ]

今日で10月も終わりです。
今年もあとふた月・・・早いなぁ~。

さて、27(木)~29(土)は第49回癌治療学会学術集会と
昨日30(日)はそれに伴う市民講座in名古屋が開催されました。

今回、大変幸運なことにペイシェント・アドボケイト・リーダープログラムにおいての
スカラーシッププログラムに参加出来ることとなりました。

ポケットプログラムと毎日発行されたニュースです[バッド(下向き矢印)]
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ということで、貴重な体験をこの場でまとめておこうと思います。

まずは1日目、27日木曜日。
8時からのオリエンテーションを受けるため朝の5時半に起床。
全国各地から患者会の方を中心にとても多くの方が参加されているのに驚きました。
どこにも所属していない個人の現役患者なので最初はとても緊張しましたが、
TwitterやFBなどですでに繋がった方々も多く、ちょっとホッとしました。

初日は肺がんに関するセッションが目白押しです。
午前中は8時40分からの、肺/縦隔/胸膜の口演を聴講。
とは言ってもいわゆる学会発表です。
薬の名称も商品名ではなく一般名なので最初は何を指すのかもわからず、
とにかくわからない用語をカタカナでメモしまくりました。

自分が使ったゲフィチニブ(イレッサ)・エルロチニブ(タルセバ)ペメトレキセド(アリムタ)
くらいは知ってましたけど、それ以外は何がなんやら・・・
臨床試験の結果のお話も多く、

OS(Overall Survival)は全生存期間で、
PFS(Progression Free Survival)が無増悪生存期間

ということも何度も出てきたので覚えた・・・みたいな[あせあせ(飛び散る汗)]

お昼はランチョンセミナーで八百彦のお弁当をいただきながら、
日本医科大学武蔵小杉病院 腫瘍内科
勝俣範之先生の「標準治療」についてのお話を伺いました。

まずは、標準治療とは何か?から・・・。

標準治療とは「現在の医学水準レベルで、世界で最もすぐれた最高・最良の治療」ということ。

標準というと『 並 』のイメージが強くてもっといい治療があるはず!
と勘違いされる事が多いのだそうです。

私の夫も知り合いに私が標準治療を受けてると話すと、
そんな普通の治療でいいの?
・・・と言われたそうなのでやはり世間では誤解されているようです。

そして、最新(最先端)治療は「最高・最良の治療ではなく、実験的・研究的治療」であり、
その中にはいわゆるインチキまがいのものも多く含まれているということ。

この辺りは、勝俣先生のブログにもありますので是非ご覧ください。

次に、診療ガイドラインのお話。
では標準治療はどこを見れば書いてあるのか?

◯医療情報サービスMinds(マインズ):http://minds.jcqhc.or.jp/index.aspx
ここに一般向けという項目があります。

◯NCI PDQ日本語版:http://cancerinfo.tri-kobe.org/

◯国立がん研究センターがん対策情報センター:http://ganjoho.jp/public/index.html

の各ホームページが参考になるそうです。

などなど・・・
と、このような内容の濃~いセッションがこのランチタイムにも行われるわけです。

午後は「JSCO University 肺がん」 とその後のフォローアップ
「 Meet the prof. 肺がん、緩和医療」に参加。

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JSCO University 肺がん では、日本・欧米・韓国の各研究者の先生の各国における
研究を聴くことができました。
とは言っても、ここも午前中と同じく、とっても難解な内容ではありましたが
自分自身の今後に大きく影響があるはず!
と小さな脳味噌をフル回転して聞いてました・・・がやっぱり難しかったですね。

英語は同時通訳機を通じて聞くのですが、なにしろ薬剤の名前が長いので
通訳の方もついていくのに必死のようで・・・
英語教育の必要性を今更ながらに感じました・・・[もうやだ~(悲しい顔)]

でも、後日乳がんの専門の先生がご自分も肺がん患者なのでこのセッションを聴いてたけど
難解だったとおっしゃっていたので、それなら私に難しいのは最もなことだと
安心しちゃいました・・・(^_^;)

分子標的薬イレッサは、アジア人の女性、非喫煙者でEGFR(遺伝子変異)が陽性の人に
効果がある・・・という事については、
自分がまさに該当するので、主治医からも聞いてましたが、
使用決定にあたり、EGFRと組織系(腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんなどの
非小細胞癌か小細胞癌か)のどちらを優先させるのか・・・について。
日本ではまずはEGFR→組織型がガイドラインであるが、
アメリカではそうでない・・・とか。

遺伝子変異についても、最近第二のイレッサと言われている、
ALK陽性進行非小細胞肺がんにクリゾチニブ(Crixotinib)は
お隣の韓国でも今年中に承認されるかも(?)とか・・・

あ~あ、うまくまとまりません・・・[もうやだ~(悲しい顔)]

ただ、当たり前かもしれませんが現在の標準治療をはるかに超える
「期待の星」がすぐに現れる!!というような事はなさそうですが、
日々の研究や臨床試験の積み重ねが実りをもたらす日が来ることを
望んでやみません。
臨床試験については別で書きます。

1日の締めに、この難解だったJSCO Universityの座長の先生に
Meet the prof.でやさしく噛み砕いた説明をしていただきました。
特に緩和医療に関しては今後必要になる日が来る可能性が高いこともあり、
とても興味深く聞きました。
精神腫瘍学(サイコオンコロジー)といい、
癌が患者や家族の心に与える影響や、心の持ち様と生存期間との関係を
研究したり、告知の仕方なども学んでいくとのお話で、
これからますます必要な領域だと実感しました。

このように、ものすご~く充実した1日目でした。
(頭に入り切らないくらいです・・・)

明日は2日目を振り返ります。

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