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第49回癌治療学会学術集会を終えて-② [癌・肺がん]

11月1日(火)[晴れ]
書くのに時間が掛かり、2日になってしまいました・・・[がく~(落胆した顔)]

2日目の28日は1日、会場運営のボランティアとして
ポスターセッションの会場にいました。

JSCO限定オリジナルポロシャツを着て・・・
111031_9.jpg

ポスターはスカラーシップAタイプの方々、患者会など43団体が
それぞれの思いや活動内容を発表するもので、
場所も医療者の学術発表ポスターと同じ会場だったので
多くの先生方も見ていらっしゃいました。

そして、その一コーナーには『 Thank you Board 』という
壁面いっぱいのボードがあり、スカラーシップに参加した全員がそれぞれの言葉で
患者から先生への感謝の思いや希望や誓いなどを綴りました。
私ももちろん書き込みました~~[手(チョキ)]

111031_4.jpg

この日もお昼はランチョンセミナーがあり、
「臨床試験と治験」がテーマでした。

講師は国立がん研究センター中央病院 乳腺科・腫瘍内科
科長兼副院長の藤原康弘先生です。

新薬の開発は5000~10000の中から1つがやっと世に出るくらいの確率であり、
しかも承認までには長い道のりがあり、平均して24年程の時間が要しているのが現状。
まさに四半世紀かかるんですって・・・[ふらふら]
また当然開発コストも膨大で100億~300億円が必要だと。

更には承認されてもすぐに発売となるわけではなく、
薬価(薬の値段)が決まってからの発売となるわけで
そこに60~90日掛かっているのだそうです。

抗癌剤が承認されるまでには臨床試験や治験があるわけですが、
日本ではなかなかこの臨床試験や治験という考え方が理解されにくいのと、
それに掛かる人手不足などの実施環境が整っていないことも問題であるとのこと。

実は私も最初の抗癌剤を決めるに当たって、治験のお話がありました。
未治療ということで治験の対象者として適応だったようですが、
新薬と既存の抗癌剤とどちらかに否応なしに割り振られてしまう・・・という
なんとも理不尽と思えた(当時は)のと、
並行して結果待ちだったEGFRが陽性でイレッサが飲めると分かったので
お断りしました。

その時の病状説明書を見てみると・・・

治験薬:EGFR-TK1(BIBW2992) と シスプラチン+ペメトレキセド

の比較試験だったようです。
これも今回の癌治療学会学術集会の参加したから分かったことです。

発病から1年半が経ち、また学術集会で学んだこともあり
臨床試験や治験に対する理解は深まったと思いますし、
現実問題としても今後参加する可能性は大いにあると思います。

またランチョンセミナーではこのような記事の紹介もありました。

臨床試験や治験への参加を診察室で勧められた時に確認しておきたいこと
として・・・

◯私のような患者を対象とした臨床試験で、このような治療法や別の治療法を
 扱っているものがありますか。もしあるとすれば、私がこの臨床試験に参加
 すべきと考える理由はなんですか?
◯この臨床試験が扱っているテーマは重要だと思いますか?
 その理由は何ですか?
◯過去の臨床試験で同じようなテーマが扱われていますか?
 もしあるとすれば、過去の結果ではどうなっているのですか?
◯現実的に考えて、この臨床試験に参加すると、どのような違いが生じると思いますか?
 その違いが生じる可能性はどの位ですか?
◯この臨床試験に参加することで、一番の欠点は何ですか?
◯この臨床試験の経費は誰が払っているのですか?
◯この臨床試験に必要な数の患者を集める上で何か困難な点があると
 予想されますか(あるいは今経験していますか?)
◯この臨床試験を親戚の方に勧めますか?

ニューヨークタイムズ 2009年8月3日号 記事より

この最後の一文・・・なかなか聞きにくいですが、聞いてみたいですよね。

初日もそうでしたが、このランチョンセミナーは本当に勉強になりました。

明日は最終日(29日)のまとめです。

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